【本】「野村萬斎 What is 狂言?改訂版」
「そもそも狂言ってなんだろう。」「勢いで狂言のチケット取ったけど、さて何から勉強しようか。」と探していた時に、出会った本です。
とてもいい本なので、購入を検討されている方や何から読めばいいか分からない方の参考になればと思い、取り上げました。
「野村萬斎 What is 狂言?改訂版」
内容
人気狂言ガイドブックの増補改訂版。狂言についての「?」を野村萬斎がQ&Aで答える。
新しい写真も満載で、狂言のスタンダードに加え、今回の改訂に伴い新たにインタビューを行い、新しい試みに挑戦し続ける萬斎の魅力を紹介する。
主な演目のあらすじやコラムも掲載し、ガイドブックとしても最適。この一冊で狂言のことが良くわかる、見て楽しく、読んで面白い狂言読本。
(Amazonより)
こんなあなたにオススメ
・本の厚さで読むことを断念していまう人
・初めて狂言を見る人。初見・初心者さん
・狂言を見てみたいけど敷居が高い&マナーが分からなくて、腰が重い人
・近々狂言を見に行くので早急に予習したい人
オススメポイント
読み進めやすい
狂言の本となると”能の解説内容のほうが多い…”とか”文字がびっしり書いてある少し厚めの本…”といったイメージが付きまといますよね。(事実、私がそうだった。)
でも、この本は狂言に焦点を当てて書かれている本です。
狂言、狂言、狂言…狂言!!!…どのページ開いたって逆さから見たって狂言!!!
(名前がWhat is 狂言?ですからね。w)
そしてなんといっても薄い!!!写真が多い!!!分かりやすい!!
写真が多いと見飽きないですし、言葉だけでは想像しにくい装束などもカラー写真があったり、舞台構造も絵になっているので、分かりやすいです。
分からないことが少ない=調べることが少ないので、本から手が離れる時間がない分読書ペースを乱されません。
あと、皆さんもご経験があるかも…?
何かを勉強しようと思った時に参考書とか買いますよね。その参考書が厚すぎて、最後まで手垢付けられないことないですか?
結局何度も読もうと挑戦するあまり、毎回「はじめに」から先に進めない…みたいな(笑)
この本は最後まで読めます!
疑問が解決する
この本はQA形式なのですが、どっかで見られてたんじゃないかと思うほど自分の疑問とQが一致するんですよね…。
「そう!それ聞きたかった~!」
QA形式で進むので、最悪分からない所があったり興味のない話題だったとしても、次のページでは違う話をしているので、テンポよく読み進められます。
辞書機能
「あ~何だったっけ、あの話…。」と思い出せない時、本をパラパラめくる必要はありません。
目次で辞書のように調べられます。www
兎に角、初心者さんが読むことを想定して作られた本
はじめの質問が「狂言とはどんなものですか?」です。
二つ目の質問が「どんな人物がどんな格好をして出てくるのですか?」です。
見る時のマナーについても言及されていて、有名な演目のあらすじや、コラムもありますし…本当、ガイドブックですね。
初心者さんに優しい!!!愛に溢れている!!!
~おふざけ企画~
分かりやすい例にしてみました。
「この本が東京ディズニーランドの本だとしたら…」
- TDLってなんですか ー 千葉にあるテーマパークです
- どんなキャラクターが出てきますか ー 主役のキャラはミッキーです
- 持ち込みや仮装のルール、有名なアトラクションの題材、TDLの豆知識…
みたいな。
もうわかりやすさの極みでしょう?
え?伝わらない?伝われ~。
注意:本屋さんで買う方へ
本屋さんで探す時、狂言の本は”アート””演劇””美術””伝統芸能”といったジャンルのエリアにあることが多いです。(たまに”趣味実用”のところにあったりします。)
萬斎さんの「狂言サイボーグ」を購入したい方は文庫本のエリアです。ここエリアにはおいていないことが多いので気を付けてください。
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