【雑談】やさしい日本語について


このサイトをご覧になっている皆さんは「やさしい日本語」について、どのくらいご存知ですか。聞いたことがありますか。
このサイトの名前は「”やさしい日本語”で楽しむ狂言」ですので、今回は”やさしい日本語”について、ご覧になっている皆さんとシェアしたいと思います。
私も専門家ではありませんので少し不安もありますが…どうぞよろしくお願いします。

やさしい日本語って何?



「やさしい日本語」とは、普通の日本語より簡単で、外国人にもわかりやすい日本語のことです。
(東京オリンピック・パラリンピック準備局
多言語対応協議会ポータルサイト:やさしい日本語について より




いつ作られたの?



突然ですが、地震の備えってされていますか?
非常用持ち出し袋の準備はされていますか?
地震大国とも言われる日本ですが、住んでいるのは日本人だけではないですよね。

1995年 阪神淡路大震災が起こり、多くの人が被災しました。
その中にはもちろん定住外国人(日本に住んでいる外国人)の方もいましたが、日本語で提供された、避難所やライフライン(水や食料の配給等)についての情報が理解できず、とても大変な状況だったようです。
しかし、そういった状況の中で、被災した方全員の母語に翻訳した情報を、すぐに提供するのは…困難ですよね。


そこで弘前大学の佐藤和之先生たちが考案されたのが”やさしい日本語”でした。



ここでは「やさしい日本語」を
日本語を母語としない人が受験できる日本語のレベルを測定する試験(日本語能力試験)の旧三級(基本的な日本語を理解できる)レベルの簡潔な日本語と定義しました。

小学校3年生くらいの年齢で理解できる日本語をさすようです。






例えばどんな感じ?



2011年 東日本大震災が起こり、巨大な津波が発生しましたよね。
私の祖父母の家も福島にあるので当時はとても生きた心地がしませんでした。

津波についてニュースで情報を提供する際、


津波 ☞ ”津波つなみたかなみ)” 

給水所 ☞ ”みずを もらうところ”

余震 ☞ ”あとから る 地震じしん


と分かりやすい説明と、ルビも合わせて表記することで、情報を得られる人が増え、災害において発生する被害が減らせる=減災できる という事です。





なんで英語じゃなくて日本語?



皆さんは”日本で外国人に話しかけなければならない”状況に陥ったとき、何語で話しますか?…多分、殆どの人が英語でのコミュニケーションを試みるのではないかと思います。
私もそうです。(ソーリー、アイキャントスピークイングリッシュ…キャンユースピークジャパニーズ?だけ言えます(笑))


英語は約80の国で話されており、人口は3億人を超えます…が、勘の鋭い方は気が付いたと思いますが日本でというのが今回のポイントです。


実は定住外国人の方は、英語より日本語を理解できる人が多いのです。


英語が理解できる人が約44%に対して、日本語が理解できる人は約62%です。
(国立国語研究所:生活のための日本語 全国調査 2009年5月速報)




誰のための日本語?


ここまでの話だと「やさしい日本語=外国人のためにつかう日本語」と思われると思います。もちろん、きっかけはそうでしたし、今もその役割はとても大きいです。
しかし、現在では外国人に限定せず、


伝えたい相手に最適な難易度で伝える言葉


の意味合いが強くなってきているように感じます。

NHKでもNEWS WEB EASYという、やさしい日本語で提供されているニュースサイトがありますが、その説明でも[「NEWS WEB EASY」は外国人の皆さんや、小学生・中学生の皆さんのために、わかりやすい言葉でニュースを伝えます]と記載されています。

やさしい日本語の普及活動も増えてきたようです。
皆さんのお住いの役所のHPなどにも、もしかしたらあるかもしれません。
研究方面では、一橋大学国際教育センターの庵功雄先生が代表で、やさしい日本語について活発な研究をされているようです。
日本語教師の中でも、「今、やさしい日本語といったら?」と聞けば、必ず庵先生のお名前が上がります。
やさ日チェッカーという、文章診断サイトを作られたりしていますので、気になる方は参考リンクからどうぞ。




私の考える「やさしい日本語」


私はただの日本語教師の端くれですし、専門的な勉強をしたわけでもないのであまり何か言う立場にはありません。(笑)
ただ

「そんなに名前を付けてまで意識しなくてもいいんじゃないか」

と思っています。

皆さんも、何か難しい言葉を説明するときに補足したりしますよね?


萬斎さんだって、演目について詳しく分かりやすい言葉で解説してくださいますよね?

公演のパンフレットに難しい言葉の意味が載っていますよね?


(なんでも萬斎さん絡ませるの辞めたい)

私はそれと何も変わらないと思っています。
今まで外国人の方と接する機会が少なかったから、コツを掴むのに少し時間がかかったり、お互いに戸惑うだけであって、やってることは同じだと思うんです。

ある程度、高い運用能力がある人から見れば、やさしい日本語で話されることにフレストレーションを感じるかもしれません。
普通に話してみて、そこからだんだん難易度を下げていけばいいのではないでしょうか。

私ははっきりと「趣味です」と公言してこのブログを書いています。(笑)
特に何か特別な事でもないかなぁと。


"やさしい日本語"というと
「外国人の~・子供の~」と思われがちですが、最近では老人ホームでも活用されてきているようです。耳が不自由になってくると同じ意味でも違う言葉のほうが理解しやすいこともありますよね。

何かのための”特別な”言葉ではなく「様々な人とコミュニケーションを取るためのコツ」くらいカジュアルな感じで浸透すればいいなと思います。



ご覧になっている皆さんはどう感じられましたか?


面白そう?難しそう?
わざわざ私たちがやらなくても、本人が頑張って日本語を習得するべき?
やさしい日本語にトライしてみようかな…。
言葉を勉強するのって大変…。

きっといろんな考えや意見があると思います。
でも、「やさしい日本語」という言葉を目にしていただけたというそれだけで、書いた意味があるというものです。
このブログが、ご覧になっているあなたと、これから出会う誰かとの間に「やさしい日本語」という架け橋で素敵な関係を築くきっかけになれたら、とてもうれしいです。



最後に…
自分の持っている知識と、以下のサイトやデータから私なりにまとめましたが、あまり自信はありません。(笑)
ちょっと内容やデータの持ってくるところがずれていたらすみません。でも頑張りました!(この記事4時間かけてますwww)



参考・オススメリンク集


☞弘前大学人文学部社会言語学研究室:減災のための「やさしい日本語」
 ※注意 2020年1月17日以降はアクセスできなくなります。(

☞弘前大学人文学部社会言語学研究室:やさしい日本語にするための12の規則

☞Wikipedia:やさしい日本語(言語)

☞国立国語研究所:生活のための日本語 全国調査 2019年5月速報

☞東京オリンピック・パラリンピック準備局
 多言語対応協議会ポータルサイト:やさしい日本語について

☞自分の日本語がやさしいか調べたい!:やさ日チェッカー(一般向け)

☞NHKのニュース:NEWS WEB EASY

☞庵功雄先生:やさしい日本語のHP

コメント